「工場が暑すぎて辞めたい」と感じている方は少なくありません。夏場の工場内は室温が40℃前後に達することもあり、心身への負担は想像以上に大きいものです。本記事では、工場が暑くなる原因や放置した場合のリスクを整理し、辞める前に試しておきたい具体的な暑さ対策や、経営層にとって暑さを放置するリスクを紹介します。
水中毒なのか、熱中症なのかどっちやら
— マグナス(リゼット) (@Lei_Magnus) July 25, 2018
ほぼ毎日頭痛い
エアコン無しの40℃超えの工場の仕事はもう退職した方がええかもしれんな
暑すぎんかね
— かんきち (@akatsuki896) August 5, 2024
工場内温度45℃って
1人熱中症でダウンしました
涼しいところで、ただゴロゴロしてたい
仕事は1日行って退職…
— おじちゃん (@hagenomago) April 24, 2024
食品工場の制服フル装備で作業に入ったら服着てるだけで熱中症の症状でヤバいんよね…
自律神経やられてるから体温調節も効かないし
暑い工場の中で作業を続けるのは困難です。仕事自体は楽しく向いていても、体が先に悲鳴をあげてしまうことも無理はありません。
なぜ工場は熱中症との戦いになってしまうのでしょうか?工場が暑くなる原因を見てみましょう。
工場の多くには金属製の折板屋根が採用されています。折板屋根は日射を受けると表面温度が60〜70℃にまで上昇し、その熱が天井を通じて室内へ伝わります。加えて、工場は窓が少ない構造であることが多く、自然換気が不十分になりがちです。熱気が建物内にこもりやすい構造そのものが、工場が暑くなる大きな要因といえます。
工場内で稼働する機械や設備は、大量の排熱を発生させます。この輻射熱は空気を介さず直接作業者の体に届くため、室温の数値以上に暑さを感じる原因となります。鋳造・溶接・プレスなどの工程がある現場では、設備の周辺温度が特に高くなる傾向があります。
工場が暑くなる根本的な原因は、建物自体の断熱・遮熱性能の低さにあります。断熱材は熱の伝導を遅らせる役割を持つ素材であるのに対し、遮熱材は輻射熱を反射して室内への熱の侵入を抑える素材です。暑さを根本から改善するには、両者の特性を踏まえた建物の改修を検討することが重要です。
高温環境で作業を続けると、熱中症や脱水症状のリスクが高まります。厚生労働省はWBGT(暑さ指数)に基づく熱中症予防対策を推進しており、作業場のWBGT値が基準を超える場合は休憩の確保や作業時間の短縮が求められています。
事務所衛生基準規則でも室温管理の基準が定められており、暑さを我慢して乗り切る時代ではなくなっています。
暑さは集中力の低下や判断ミスを招き、労働災害のリスクを増大させます。さらに、慢性的な暑さによるストレスの蓄積はモチベーションの低下や精神的な不調につながることもあります。
「辞めたい」と感じるほどの暑さは、心身に相当な負担がかかっているサインです。体調不良が続く場合は、早めに職場環境の改善を働きかけることが大切です。
まず取り入れやすいのが、身体を直接冷やす冷却グッズの活用です。代表的な暑さ対策グッズには以下のようなものがあります。
グッズの活用と合わせて、こまめな水分・塩分補給も欠かせません。のどの渇きを感じる前に少量ずつ水分を摂ることがポイントです。また、吸汗速乾性に優れたインナーを着用するだけでも体感温度は変わります。
個人の対策には限界があるため、職場全体での改善も積極的に検討したいところです。スポットクーラーの設置は比較的導入しやすく、作業者の周辺をピンポイントで冷却できます。風が起こせない繊細な作業現場には、輻射式の冷房パネルなども選択肢に入ります。
より根本的な対策としては、屋根への遮熱シートや遮熱塗料の施工が挙げられます。日射による蓄熱を大幅に低減できるため、工場全体の室温改善が期待できます。また、WBGT測定器を導入して暑さを数値で「見える化」し、基準値を超えた際に作業スケジュールを調整する運用も有効です。
「工場が暑くて辞めたい」という気持ちは決して甘えではありません。しかし、退職を決断する前に、個人で取り組める暑さ対策と職場への改善提案を実行してみることをおすすめします。空調服やネッククーラーなどの冷却グッズを試しながら、遮熱工事やWBGT管理の導入を会社に相談してみてはいかがでしょうか。
経営層にとっても、暑さの放置は労災リスクの増大にとどまらず、退職者の増加や採用コストの上昇といった経営課題に直結します。改善の第一歩として、所轄の労働基準監督署や熱中症対策の専門業者に相談してみることも検討してください。
働く環境を変える行動が、結果として長く働き続けられる職場づくりにつながります。
「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。