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【管理者向け】「工場 熱中症対策」ギモン解決BOOK ~Ne-Ketsu(ネッケツ)~ » 酷暑の職場は要注意!熱中症の基礎知識 » 熱中症特別警戒アラートとは?

熱中症特別警戒アラートとは?

熱中症特別警戒アラートは、環境省と気象庁が共同で発令する、過去に例を見ない危険な暑さを知らせる重要な情報です。2024年4月に運用が開始され、暑さ指数(WBGT)が35以上と予測される場合、都道府県単位で発表されます。このアラートは、社会全体で熱中症への危機意識を高め、命を守る行動を促すことを目的としています。

目次

熱中症特別警戒アラート発表の背景

地球温暖化の影響で異常気象が増え、猛暑や熱波が深刻化していることから、熱中症特別警戒アラートが導入されました。特に、工場のように作業環境が厳しい場所では、従業員の健康リスクが高まるため、管理者が迅速に対応策を講じることが重要です。

熱中症特別警戒アラートの特徴

発表基準

暑さ指数(WBGT)が35以上と予測される場合、都道府県単位で発表されます。前日の午後2時頃に告知され、翌日の行動計画を立てる時間を確保します。

情報の重要性

このアラートは、従来の「熱中症警戒アラート」よりも深刻な状況を想定しています。工場では特にリスクが高いため、従業員の命を守るために迅速な対応が求められます。

熱中症特別警戒アラートが出ている日のリスクとは?

アラートが発令される日は、通常の猛暑日をはるかに超える危険な暑さが予測されます。以下のリスクが特に高まる点に注意が必要です。

  • 熱中症の発症リスクが急増: 特に高齢者や基礎疾患を持つ方、または長時間作業を続ける労働者は、短時間で熱中症になる危険性が大きくなります。
  • 体温調節機能の限界: 体内の熱を十分に逃がせず、熱中症が急激に進行するケースが増加。
  • 設備の限界: 工場設備が高温状態になると、通常よりも作業環境が過酷化します。

事例:熱中症特別警戒アラート発令日に起きた事故

以下は実際に起きた事例を基にした具体的なケースです。

事例1: 給湯器製造工場で死亡事故に

給湯器製造工場の高温環境で、漏れ検査中の作業者が熱中症を発症。適切な冷風設備や水分・塩分補給措置がなく、予防知識の不足や疲労蓄積も原因となり、死亡事故に至った。

参照元:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」公式HP
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=100873

事例2: 給湯器製造工場で死亡事故に

板バネ製造工程の高温環境で、焼き入れ板バネの検査中に作業者が熱中症を発症。1時間ごとに10分の休憩を取っていたが、2時の休憩30分後に被災者が作業位置で倒れているのを同僚が見つけて、病院に搬送。3時間後に死亡に至った。

参照元:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」公式HP
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=100876

工場での熱中症特別警戒アラート発表時の対応ポイント

1. 作業環境の整備

  • 冷却設備の導入: 工場内にエアコンやスポットクーラーを設置し、従業員が涼しい環境を維持できるようにします。
  • 湿度の管理: 湿度が高い環境は体感温度を上げるため、除湿機や換気装置を活用します。
  • 遮熱対策: 工場の屋根や壁に断熱材を使用し、熱の侵入を防ぎます。

2. 従業員の体調管理と意識向上

  • 健康チェック: 毎日の作業開始前に、従業員の体調確認を行います。
  • 水分補給の徹底: 作業エリアに水分補給ステーションを設置し、冷たい飲料や経口補水液を提供します。
  • 教育の実施: 熱中症の初期症状や応急処置についての講習を行い、全従業員が適切な対応を理解できるようにします。

3. 作業計画の見直し

  • 作業時間の調整: 屋外作業は早朝や夕方の涼しい時間帯に行い、日中の作業を最小限にします。
  • 負担の分散: シフトを調整し、特定の従業員に作業が集中しないよう配慮します。
  • リモート業務の導入: 可能な業務はリモートで実施し、出勤人数を削減します。

クーリングシェルターの活用

熱中症特別警戒アラート発表時には、従業員が利用できる「クーリングシェルター」を用意しましょう。これらのスペースでは涼しい環境が提供され、適切な休息が取れるよう配慮が必要です。

設置のポイント

  • エアコンが効いた部屋を確保する。
  • 冷たい飲料水や保冷剤を常備する。
  • 休憩用のベンチや椅子を設置する。

緊急時の対応と応急処置

熱中症の初期症状

めまい、吐き気、筋肉のけいれん、異常な疲労感、発汗が止まるなどが熱中症の初期症状です。

応急処置

  • 涼しい場所に移動し、作業を中止させる。
  • 衣類を緩め、体を冷やす。
  • 冷たい飲み物を少しずつ飲ませる。
  • 意識がない場合は救急車を呼ぶ。

事前準備と情報収集

アラートの発表は、以下の媒体を通じて確認できます。

  • 環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)
  • 気象庁ウェブサイト(https://www.jma.go.jp/jma/index.html)
  • 防災アプリやLINE公式アカウント

アラート発表前でも、常に以下の準備を進めておきましょう。

  • 水分や冷却用品を事前に備蓄する。
  • 従業員向けの教育や訓練を行う。
編集チームより
熱中症特別警戒アラートの出た日は用心過ぎるほどに対策を

熱中症特別警戒アラートは、工場管理者にとって従業員の命を守る重要な情報です。アラートが発表された際には、迅速に環境改善や作業計画の見直しを行い、従業員が安全に働ける環境を提供することが求められます。 こちらのページでは、工場ごとの熱中症対策や、実際に導入された対策の事例を紹介しています。熱中症対策でお困りの方は、ぜひチェックしてみてください。

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取材協力 株式会社鎌倉製作所 COOLEX事業部
独自のチラー水冷式身体冷却システム

「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。


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