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スポットクーラー

工場内の熱中症対策には、スポットクーラーを導入するもの一つの手段。ここでは、スポットクーラーのメリット・デメリットや、主な製品、導入事例などをご紹介します。

目次

工場用のスポットクーラーとは?

スポットクーラー

必要な場所で効率的に冷却できる

スポットクーラーとは、キャスター付きで動かせる少人数用クーラーのことです。必要な場所へ移動して、作業員や機器を効率的に冷却することが可能です。大がかりな工事も必要なく、全体空調に比べてランニングコストもかかりません。

ただし、本体に冷風の吹出し口と排気口を備えており、排気口からは熱い空気が排出されます。このため、設置する場合は、ホース上の延長排気ダクトなどを別途用意し、室外に排熱することが必要です。 吹出し口を2つあるいは3つ搭載しているタイプや、首振り機能を備えているタイプ、空気を冷却する際に発生する水を溜めておくドレンタンクがあるタイプ、水分を水蒸気として排気できるノンドレンタイプなど、さまざまな種類があります。

スポットクーラーのメリット

必要なところだけを効率的に冷却できる

スポットクーラーは、必要な場所にのみ冷風を集中して送り込むため、工場内の特定エリアや作業現場の温度管理が効率的に行えます。余分な冷却を抑え電力消費を低減し、作業員の快適性と安全性を向上させる効果があります。さらに、迅速な設置と運用が可能で、急な暑さ対策にも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。

電源があれば半永久的に使える

スポットクーラーは、電源が確保されていれば長期間安定して使用できるのが特徴です。特別な配管工事や複雑な設置手順を必要とせず、コンセントに接続するだけで即時運転が可能です。これにより、初期コストや維持管理費用を抑え、経済的に運用できるメリットが得られます。

27~35℃程度の環境下なら冷却効果が見込める

スポットクーラーは、27~35℃程度の環境下で最適な冷却効果を発揮します。この温度帯では、冷風が周囲の空気を効果的に冷却し、作業現場内の温度上昇を抑制します。適切な風量と冷却能力により、室内温度が安定し、作業効率や安全性が向上する効果が期待できます。

スポットクーラーのデメリット

35℃以上の酷暑環境には不向き

スポットクーラーは、35℃を超える酷暑環境下では十分な冷却効果が得られにくいというデメリットがあります。高温多湿の状況では冷風の放出能力が制限され、周囲の温度低下が期待できません。長時間の運転では冷却効果の維持が難しく、現場全体の温度管理に影響を及ぼす恐れがあります。

中空間以上の冷却はむずかしい

スポットクーラーは局所冷却に特化した機器であるため、広い中空間や大規模な工場全体の冷却には適していません。冷風の到達範囲が限定されるため、広範囲を一台で冷やすことは困難です。広い現場では、複数台の導入や他の冷却装置との併用が必要となる場合があります。

排熱や定期的な排水作業が必要

スポットクーラーは冷却時に排熱を発生し、結露水が溜まるため定期的な排水作業が必要です。排熱の処理が不十分な場合、室内温度が上昇して冷却効果が低下する恐れがあります。また、排水やフィルター清掃などのメンテナンス作業が運用上の負担となる点も注意が必要です。

工場用スポットクーラーの選定ポイント

工場用スポットクーラーを選ぶ際は、現場の冷却対象エリアの広さや配置、使用環境の温度条件を十分に把握することが重要です。電源仕様(単相100Vまたは三相200V)、冷却能力、風量、設置スペース、排熱処理方法など、各製品のスペックを比較検討してください。また、設置の容易さやメンテナンスの手間、運用コストも考慮し、現場のニーズに最適な機種を選ぶことが長期的な運用安定に繋がります。

スポットクーラーの電気代はどのくらい?

スポットクーラーの電気代は、使用する冷却能力や運転時間、環境条件により異なりますが、一般的には全体空調システムに比べ低コストで運用できる傾向があります。局所冷却に特化しているため、必要なエリアのみを冷却して無駄な電力消費を抑えることが可能です。各機種の消費電力や運転モード、稼働時間を基に、ランニングコストのシミュレーションを行うと、長期的な省エネ効果が確認できるでしょう。

スポットクーラー利用時の注意点

スポットクーラー利用時は、まず設置環境の確認が必要です。十分な排気経路と広さが確保されていないと、排熱が室内にこもり冷却効果が低下する恐れがあります。また、定期的な排水やフィルターの清掃など、日常のメンテナンスを怠らないことが大切です。さらに、酷暑や広範囲の冷却を必要とする場合は、補助冷却装置との併用や運転条件の見直しなど、現場に応じた対策を講じる必要があります。

工場用のスポットクーラーの製品例

サイシュウテクノ/Pure Drive(首振りタイプ)

施工不要で、コンセントさえあればすぐに導入できるスポットクーラーです。独自の2段階冷却方式で、排熱を出さずに効率的に冷却。ドレン水排水作業も不要で、1日1回の給水で丸一日稼働することができます。キャスター付きで移動も簡単です。

サイシュウテクノ/Pure Drive(首振りタイプ)の製品情報

型式 ZEA186101
周波数 50Hz/60Hz
風量 370/450 ㎥/h(強)
消費電力 140W/180W
連続使用時間 9時間 / 8時間
質量 41kg(タンク空状態)
電源 AC100V(50/60Hz)

スイデン/スポットエアコン

1口、2口、3口タイプや、ワイドレンジタイプ、ポータブルタイプ、ハンディタイプ、シーリングタイプなど、さまざまなタイプをラインナップしています。中でも「防雨型クールスイファン1口自動首振りタイプ」は、防水規格IPX4に適合。周囲温度18~45℃まで使えます。

スイデン/スポットエアコンの製品情報

冷房能力(50/69Hz) 2.2/2.7kW
消費電力(50/69Hz) 100V機種:0.84/1.04kW
3相200V機種:0.89/1.16kW
電気料金 100V機種(50Hz)22.7円/h
3相200V機種(50Hz):12.0円/h
半透明5Lミニドレンタンク ドレン水量は1時間に約250mL

ナカトミ/大型スポットクーラーBSC-10N

強風とハイパワーな冷却能力を兼ね揃えた大風量スポットクーラーです。大型倉庫、大型工場、コンテナ・トラックの積み下ろし作業現場など、環境改善が困難な場所でしっかりスポット冷却が可能。大型キャスター付きなので、移動も簡単です。

ナカトミ/大型スポットクーラーBSC-10Nの製品情報

電源 三相200V 50/60Hz
冷房能力 8.3/10.0kW
電流 12.0A/13.2A
消費電力 3070W/4000W
タンク容量 25L
定格出力 2.2kW
編集チームより
スポットクーラーはどんな工場におすすめ?

作業者の近くで直接冷却できる点、移動してどこでも使える点、大がかりな工事が必要なく、スムーズに導入できる点などメリットが多いスポットクーラー。空間全体を冷却する能力がない上、多くが27~35℃程度の環境でしか効果を得られない点などデメリットもありますが、「作業者や製品をピンポイントで冷却したい」「電気代を抑えて導入したい」「屋外での作業などにも使いたい」といった工場・現場にはおすすめです。

こちらのページでは、適用温度や接続時間、大・中・小の空間ごとに適した製品を紹介していますので、自社の工場にあった熱中症対策をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

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PUBLIC
RELATIONS
取材協力 株式会社鎌倉製作所 COOLEX事業部
独自のチラー水冷式身体冷却システム

「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。


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