工場内の熱中症対策には、ミストファンを導入するもの一つの手段。ここでは、ミストファンのメリット・デメリットや、主な製品、導入事例などをご紹介します。
ミストファンは、超音波などで発生させた微細な霧を、送風機などで噴射する冷房機器のことです。 水分が蒸発する際に周囲から熱を吸収する「気化熱」の原理を利用しており、周囲の温度を3〜5℃ほど低下させることが可能です。 エアコンほどの冷却効果はないものの、穏やかな涼しさなので、冷気の強いエアコンが苦手な方にも向いています。
また、加湿効果が高いため、夏の暑さ対策だけでなく、冬場の加湿対策にもおすすめです。ただし、湿度が上がり過ぎないよう、換気装置との併用が欠かせません。
重さ16.2kgと軽量で、簡単に持ち運びができるミスト発生装置です。30秒、1分、3分、5分、10分、15分など、タイマー操作で間欠運転が可能。結束バンドで簡単に取り付けられるため、専門技術や知識も必要ありません。
寸法(長×幅×高) | 435×325×285 |
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質量 | 16.2kg |
電圧 | 100V |
消費電力 | 440/500W |
給水量 | 1.4/1.7L/min |
※MUM602-1の場合
大風量の送風機「スーパーウィン」をベースとした業務用ミストファンです。ファン部分には36個のノズルを配置、そこから高圧ポンプで圧力の掛かったミスト(霧)が勢いよく噴霧されるため、大空間での熱中症対策にピッタリです。
※公式HPに詳細情報の記載なし
60°の首振りによって、53㎡もの広範囲にミスト噴霧が行えます。高さ調整や風量調整もできるので、近い場所から遠くまで噴霧範囲を自在に調整することが可能です。大型車輪付きで、悪路でも移動が簡単です。
電源(V) | 単相100 |
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水タンク(L) | 60(ボールタップ付) |
定格消費電力(㎾)[W] | 0.41[410] |
寸法 長さ×幅×高さ(㎜) | 710×530×(1470最少~1920最大) |
ファンサイズ(㎜) | φ450 |
質量(㎏) | 48 |
夏場の打ち水と同じように、水が蒸発する際の気化熱を使って周囲を冷却するミストファン。エアコンのような冷却は期待できませんが、気化熱を利用して温度を3〜5℃程度下げることが可能です。据え置き型や業務用だけでなく、ハンディ型や卓上型などもあるため、用途によって使い分けができるでしょう。
扇風機とミストを発生させるユニットを組み合わせたシンプルな構造で、価格も比較的リーズナブル。このため、「大規模な冷房設備は入れられないけれど、従業員の安全を確保したい」「コストを抑えて熱中症対策を行いたい」という現場におすすめです。
こちらのページでは、適用温度や接続時間、大・中・小の空間ごとに適した製品を紹介していますので、自社の工場にあった熱中症対策をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。