酷暑現場での熱中症対策に注目されているCOOLEX。ここでは、COOLEXがどんな商品なのか、商品のラインナップや導入事例と併せてご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
COOLEXは、「エアコンでは作業者を充分に冷やせない」「保冷剤ベストでは持続時間が短い」「ファン付き作業服では高温環境に対応できない」といった、他の冷却システムでは解決できない課題を解決してくれるクールウェアです。 チラーで約10°に冷却した冷水をウェア内に循環させ、作業者の身体を効率的に冷却。外部環境の温度にとらわれることなく、電源が供給される限り、持続的かつ安定的に作業者を冷却することが可能です。作業者だけをピンポイントに冷やすため、空間やエリアを冷却するよりも省エネかつ経済的です。
特に導入例が多いのが、周囲温度40~50°Cの酷暑現場。衛生服やマスクの着用で蒸し暑い食品工場、大量の粉塵・ヒュームが発生する溶接現場、防爆エリアかつ風を嫌う塗装ブース、熱源のそばで作業を行う鉄鋼業や窯業、空調設備がついていない物流倉庫のフォークリフト作業、移動が多いメンテナンス作業など、暑さ対策に苦慮している現場で導入され、しっかりと冷却効果が確認されています。 低価格モデルから大人数使用モデルまで、ラインナップも豊富。導入の際は、作業内容や環境に合わせて適切な設備の設計・提案を行ってくれるので安心です。
産業医科大学との実証実験を行うなど、エビデンスが明らかにされている点もポイントです。暑熱環境下で所定の運動を行い、COOLEX着用時と未着用時の違いを比較したところ、COOLEXを着用したときの方が直腸温や食道温の温度上昇が抑えられ、心拍数や推定発汗量なども減少していることが分かりました(※)。
熱中症は、正しい知識を知っていれば予防することが可能です。数多くの冷却アイテムが販売されていますが、重症化すれば命に関わる病気だからこそ、エビデンスのあるCOOLEXに注目が集まっています。
参照元:COOLEX
(https://coolex.jp/about-value/)
大型チラーから配管し、専用ウェア内で冷水を循環させることで、作業者をピンポイントに冷却できるシステムです。1台で1~10名まで同時に冷却することが可能なため、大型空調に変わる新たな冷却ソリューションとして評価されています。作業範囲は50~70mですが、オーダーメイドで現場に合わせたレイアウト設計が可能。配管を⻑く伸ばせるので、化学薬品⼯場や⽯油プラントなど、⼯場建屋全体が防爆区域でも対応することができます。
鉄鋼工場や食品工場、溶接作業、塗装ブースなど、「全体空調をでは効果がない」「風を嫌う現場で対策がむずかしい」「熱源の近くで常に⾼温環境にさらされている」といった工場・現場におすすめです。
電源さえあればどこでも使える、持ち運び可能な酷暑作業用小型タイプです。空間全体ではなく、作業者の身体だけをピンポイントに冷やすことが可能。作業範囲は半径4~8m、1人向けですが、2人用配管ホースを使用すれば1台で2人まで使用することができます。1人あたりの消費電力わずか180Wで、エアコンにも負けない高い冷却効果を実現。オプションで、可動式アーム架台やキャリア台車、火気を扱う現場向けのスパッタカバーなども用意されています。
熱源近く、あるいは高温下での作業を強いられる鉄鋼工場や食品工場、溶接作業などにおすすめ。移動が多く暑さ対策を常設できない・空調が止まった状態での作業もあるメンテナンス作業にも適しています。
IP55等級の防塵・防水対応チラーで、超酷暑環境でもたしかな冷却効果を感じられるタイプです。風を発生させないので、溶接や塗装など粉塵が発生し、風を嫌う現場でも安心して使うことが可能です。作業範囲は半径 10~20m、使用人数は1~2人。ウェアは、脇冷却パットを採用した標準タイプをはじめ、椅子や車両の座席に使用できる冷却シートタイプ、難燃素材採用タイプ、上半身と頭部を同時に冷やせる「頭部冷却セット」など、4種類をラインナップしています。
鉄鋼工場や食品工場などにおすすめ。防爆エリアかつ風の対策ができない塗装ブースや、粉塵・ヒュームが発生するため防護服や防塵マスクの装着が欠かせない溶接作業などにも導入されています。
職種 | 鉄鋼・非鉄・金属 |
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社名 | 黒崎播磨株式会社(⽇本製鉄(株) 名古屋製鉄所 内) |
作業場の温度が50℃を超え、厚手の防護服も着用しているなど非常に過酷な現場で、COOLEX-Multiを導入。保冷材ベストやコンプレッサ式の冷却ウェアなどこれまで試したアイテムとは、比較にならないほど高い冷却効果が感じられました。
職種 | 自動車関連 |
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社名 | 富士車輌株式会社 |
「上半身全体を冷やせる」「作業の効率があがった」「連続作業時間が伸びた」など、作業者からの評価もよく導入効果を感じています。粉塵や狭いスペースでの溶接など、特殊な環境で作業を行う弊社現場に合う商品でした。
職種 | 鉄鋼・非鉄・金属 |
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社名 | 北越メタル株式会社 |
周囲温度が50℃を越える上に、1,600℃の溶鋼から輻射熱を受ける過酷な環境で、連続鋳造の監視作業を行っています。ホースの長さを優先してCOOLEX-Proを導入。実際使ってみて、汗をかく量が減ったと感じています。
チラー式冷水システムを採用することで、作業者個人を長時間ピンポイントに冷却できるCOOLEX。冷却効果が長く持続する上、風も起こさないので、40℃以上の酷暑となるような現場や、風を嫌う現場におすすめです。
また、COOLEXの一番の特徴は、複数の作業者を冷やせる点。COOLEX Multiなら、大型チラーから配管することで、1台で1〜10名まで同時に冷却することが可能です。さらに人数が多い場合は、チラーの数を増やすことで対応することができます。鎌倉製作所では、長年培ったノウハウと技術をもとに、現場や作業工程に合った適切なプランを提案してくれるので、工場・現場の熱中症対策にお悩みの担当者様は、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。