こちらの記事では、熱中症の事故事例を紹介しています。どのような状況で発生したのか、原因として何が考えられるのかといった点についてまとめていますので、対策を立てる上での参考にしてください。
給湯器製造工場で、給湯タンクの漏れを検査する作業中に熱中症が発生した事例です。当日は気温が最高35度に達する真夏日であり、工場内の気温が相当高くなっていたうえに、工場内の室温を緩和する設備が十分に設けられていませんでした。また、給水器は作業場所から離れており、十分に水分の補給が行われていなかったと推測されます。被災者は病院に搬送され入院治療を受けていたものの、2週間後に熱中症による多臓器不全によって死亡しました。
※参照元:厚生労働省
(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=100873)
物流倉庫内にて作業を午前8時から11時まで行った被災者は、休憩後に歩行不能となり緊急搬送されましたが、熱中症による多臓器不全で死亡しました。この災害の原因としては、被災者自身が体調不良による休職からの復帰直後で熱への順化が図られていなかったこと、熱中症予防の指標である暑さ指数の測定が行われていなかったこと、熱中症予防のための労働衛生教育が不十分だったことなどが挙げられています。
※参照元:厚生労働省
(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=101561)
パン製造工程ラインの監視業務についていた被災者が、夜に仰向けで倒れているところを発見され、救急搬送されました。到着までに氷水で体を冷やすなどの応急処置が施されたものの、翌朝搬送先の病院で死亡しました。
この災害は、室温40度を超える高温環境下での作業だったことや、設置されていた冷房設備が有効に機能していなかったこと、水分や塩分が常備されていたものの労働者が補給しているのか確認が十分に行われていなかったことなど、さまざまな点が原因として考えられています。
※参照元:厚生労働省
(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=101356)
当日は最高気温が35℃に達しており、被災者の作業位置は40℃を超える室温になっていました。午前8時30分から作業をはじめ、1時間ごとに10分程度の休憩をとりながら作業を行っていましたが、午後2時過ぎに作業位置で倒れているのを発見されて病院に搬送され治療を受けたものの、3時間後に熱中症により死亡しました。
こちらの災害は、高温環境下での作業だったことや、冷房設備が設けられた休憩場所が確保されていなかったこと、スポットクーラーが有効に機能していなかったことなどが原因として考えられています。
※参照元:厚生労働省
(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=100876)
上記で紹介した事例では、いずれも高温環境での作業中に災害が発生しています。また、室温を下げるための設備が十分でなかったことや、熱中症予防に対する安全衛生教育が不十分だったことなどが共通点として挙げられています。
高温の状態になりやすい環境では、熱中症を発症しやすいといえます。死亡事例も少なくないため、早期の対策が必要であるといえます。また、熱中症の重篤化による死亡災害が増加しているため、2025年6月から、労働者を雇用するすべての事業者に対して熱中症対策が義務付けられます。今一度、対策の見直しを行い、熱中症を予防することが重要です。
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