工場内の熱中症対策には、ファン付き作業服を導入するもの一つの手段。ここでは、ファン付き作業服のメリット・デメリットや、主な製品などをご紹介します。
ファン付き空調服とは、小型ファンが内蔵された作業着のことです。ファンが服の中に外気を取り入れ、汗を蒸発させて身体を冷やしてくれるため、近年、熱中症対策として注目を集めています。 一般的には、ブルゾンタイプやジャケットタイプ、ベストタイプが多く、上着に専用のバッテリーとファンが取り付けられています。
小型ファンはバッテリーで稼働する上、作業者をピンポイントに冷やしてくれるため、省エネ性が非常に高い点も魅力です。工場内や室内はもちろん、屋外作業などエアコンが使用できないような環境でも、快適に過ごすことが可能です。
導電性繊維を織り込んだ生地を使用しており、丈夫さが魅力です。付属品はすべて樹脂製なので、静電気が気になる現場にピッタリ。最大風力76L/秒、3時間のフル充電で最大17時間の稼働が可能です。(電圧6.0Vの場合)
食品工場や給食センターにおすすめの、白衣型の空調服です。体毛落下防止ネット&ファン落下防止ネット付き。また、制電防止・消臭機能付きで、現場の衛生を保ってくれます。風量強で約8時間稼働できる点もポイントです。
空調服に見えないオシャレなデザインで知られる空調服シリーズです。京セラインダストリアルツールズと共同開発のファン・バッテリーを搭載。ファンユニット自体もカラー展開しており、作業者のモチベーションを高めてくれそうです。
作業着に内蔵された小型のバッテリーで風を送り、汗を蒸発させて身体を冷やしてくれるファン付き作業服。35℃以上の酷暑環境には不向き・空間の冷却はむずかしいなどデメリットはありますが、作業者だけを効率的に冷却できるため、近年熱中症対策として注目されています。エアコンなどの空調や、保冷材・ドライアイス付きウェアなどと併用すれば、さらに効果を感じられるでしょう。
価格もリーズナブルなので、費用を抑えて熱中症対策を行いたい現場、または、屋外での熱中症対策をお考えの現場におすすめです。 こちらのページでは、適用温度や接続時間、大・中・小の空間ごとに適した製品を紹介していますので、自社の工場にあった熱中症対策をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
「大空間であっても個人を十分に冷却できる」という熱中症対策の新たなソリューションとして注目を集めているのがチラー水冷式身体冷却システム「COOLEX」。7~20℃の冷水をホース通して専用ウェア内に循環させ、酷暑現場であっても防護服を着ていても作業者個人をしっかり冷却します。同時に複数人を冷却できるシリーズ「COOLEX Multi」もラインナップ。当調査チームはこの「COOLEX」に注目し、商品の詳細や実際の導入事例について取材してみました。